夢女日記

今日も元気に夢見てる

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ガラスの靴は落とされた《Ⅲ》

友人は彼氏に付きっ切りで、私はなぜだか金田さんと話す機会があってあることないことなんか話して。 私は終始足が浮いていたけれど、金田さんにとってはそれはファンサービスであって、別に私に気があるからというわけではない。 けれども、その後奇妙な縁…

ガラスの靴は落とされた《Ⅱ》

金田さんはあの日と同じように楽器を奏でていて、私なんかきっと見えてはいないだろう。 仮に見えていたとしても無視を決め込むことだろう。それほど私と金田さんの間には何の関連性もないし、そもそも金田さんが私にこだわる必要性はどこにもない。だって私…

ガラスの靴は落とされた《Ⅰ》

初めて出会った日もこんな薄暗い中で、でももっと人は少なかった。 私はただの、コスプレ同好会の紅一点でもなんでもないメンバーで、ちくちく毎日来るべき日のための衣装をずっと縫っていた。 ずっと昔の時代の、華やかなドレス。まるでソーシャルゲームに…

真夜中のシンデレラ

気が付いた時には、そこは一面真っ暗闇の世界で、あたかもそれは随分昔にみた世界のようだった。 しかし、よく見てみればそこには生生しい暖かさや温度があり、夢ではないことを告げているような気がしたけれど、私にとってはこれが夢なのか現実なのか実際の…

夜への覚悟はあるのか

ライブがあるんだ。 金田さんからの久々のメッセージはただその一言だった。 どこで、何時から、そもそもいつだよ、と情報をつけろよ。 と若干のいらだちを感じたものの幸いなことにバンド名を知っている上に、知らなくても金田さんのSNSから飛べばいいだ…

そしてバカだと笑ってほしい。

模擬問題を解いて、解けなかった単元は教科書を見直して、問題集を解いてを繰り返す。 ただそれだけで、不安は募っていく。 ある程度の問題は解ける用にはなったけれど、実際には私の実力はついているのだろうか。 本当は、この問題は解答方法を覚えているだ…

ずるい大人に恋をした。つらい。

金田さんがいない生活にも随分なれた。 電話もラインもすべて通知はならない。SNSのつながりですら、ログアウトしてしまったので見ていない。 だからと言って別に特に困ったことはないのだけれど。 つまるところ、私と金田さんはきっともう、なんのつなが…