夢女日記

今日も元気に夢見てる

伸ばすけれど、届かない

それからずっと金田さんから連絡もなくて、私はといえば勉強ばかりしていて、一瞬昼夜逆転生活になった。
そうなってしまうとメンタル面があまりよくない。ああしていれば、こうしていれば。
たとえば、タラれば、たられば。そんなことばかり浮かんで消えていく。
過ぎ去ってしまったものは仕方がないのに。悔しくて仕方がない。




ツイッターの更新もしばらく控えめにすることにした。
ちょっと今はそういう気分じゃない。
といっても、金田さんが知っているアカウントだけだけど。




気分の悪い話や単語にはミュートを決めて、ややこしそうな人にはあらかじめブロックを仕掛けて。
自分にとって都合のいい言葉だけを私は取り入れて、自分を育てる。




電子の海に流れそびれた言葉たちは、代わりに紙面の海を泳ぎ始める。
今日はあれが、明日はこれをしようと、そんな私を前向きにする言葉をどんどんつらつらと書き始める。




金田さんとの関係はもう終わってしまったのだ。
あの発言を後悔しているわけではないけれど、私を中途半端な扱いばかりをする。
たまには私が反撃してもいいじゃないか。



反撃というわけではなかったのだけれど。
気まぐれに先日まとめた金田さんの私物はどうしようか。
捨ててしまえばいいだろう。きっと。
けれども、譜面やステージ衣装はどうなんだろう。
お金のあるバンドだったら、買い替えがきっとあるし、そもそもそういう問題でないけれど。
これまでの思い出と私をここに捨てていくのか。




荷物はどうしましょうか、ラインで文字をつぶやいて送信はできなかった。
送ってしまえばいい。きっと金田さんと一緒にいても、この関係を続けていてもきっと、幸せになんかなれない。
私も金田さんも少しずつ病気で、まともじゃない精神を持ち合わせている。
好き。少なくとも私は。けれども、金田さんは?どうして私のそばにいるのだろう。
全くというほど私に手を出さずに。




手を出してほしいわけではないけれど、このたとえるならば、貴族と小汚い奴隷のような。
神様と罪人のような、人間と鳥獣家畜のような、その絶対的な壁は何だろう。




文字はそのままにして、ラインのアプリを落とした。変わりにしばらくつぶやいていなかったアカウントで一言。
ちょっとリアルが疲れたから、お休みします~!ばいばーい!
かわいらしい絵文字付きで。どうせ誰も見ていないけれど。




私は、どこにも所属する場所なんかないのではないか。
言葉はいつまでも紙面のなかで踊り狂う。



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