夢女日記

今日も元気に夢見てる

ずるい大人に恋をした。つらい。

金田さんがいない生活にも随分なれた。
電話もラインもすべて通知はならない。SNSのつながりですら、ログアウトしてしまったので見ていない。
だからと言って別に特に困ったことはないのだけれど。
つまるところ、私と金田さんはきっともう、なんのつながりもなくなってしまったのであって、それが悔しいと同時にひどく悲しい。




金田さん、東の方は暑いですか?
昨日の京都はバカみたいに暑かったですよ
心の中で問いかけた言葉は誰も拾うこともないのだ。




職業訓練ももう終わってしまった。
残るは資格試験だけれども、受かる保証はどこにもない。
最終的にはすべて運頼みなところもある。
不安で、押しつぶされそうで、怖くて。だからと言ってこの負の感情を吐き出せるような空間なんかどこにもない。
苦しい、悲しい、寂しい。
私の中で、金田さんは本当に大事な立ち位置だったのだ。




そこにいたら、いたらで苦しいのだけれど。




この際、再就職先を実家付近か、もしくは金田さんから本当に離れてしまって東京の方にしてしまうか。
そんなことを考えたけれど、いつかまたきっと私のところに戻ってきてくれると信じてしまうのだ。
そんな確約などどこにもないのに。




帰ってきてほしい、と同時に帰ってきてほしくない。
そんな相反する感情が埋め尽くして悲しい。




今日は朝6時に起きて、そこから散歩に出かけた。
朝食もちゃんと食べて、炊事も洗濯もおそうじだってした。
髪の毛を切ろうかと、病院に行こうかと思ったけれど、それよりやっぱり勉強がしたかった。
だから、もう勉強をする。
就職して、普通の人間になりたいから。
金田さんのことを忘れるぐらいに仕事をこなしたいから。
私の知らない私に出会いたかったから。




憧れはいつだって胸の中にあるけれど、その基準でさえ金田さんが入り込んでいることが悲しい。
いつだって金田さんは、ずるい人だった。




忘れさせてなど、くれないのだから。
きっとこの先も私がどれだけ死んで生まれ変わろうとしても、まるで影のように私にひっそりと付きまとってくるのだ。
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