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夢女日記

今日も元気に夢見てる

監視している神様。

ちょうど三時になったので、気分転換がてらに外に出て近所の喫茶店に入り込んだ。
幸いにも、ジャズなんか流れず、日曜日だということもあってバラエティの再放送が流れていた。
見慣れたメニューから、いつも通りパフェを頼んで、ぼんやりと画面を見ていた。
おしゃれな空間で、メニューだっておしゃれなのにどうしてなのか、ここはテレビを流す。
平日なんか下世話な芸能界ニュースをここの店長のおじさんが食い入るようにしてみている。
なんだか、少しアンバランスな気がするけれども、味は確かだ。




運ばれてきたパフェはやっぱり可愛くて、とりあえず、携帯でぱしゃあーっと写真を撮った。
金田さんに、おやつ、とか一言添えて送信しようかと思ったけれどやめた。
彼女じゃない私がしても別に気持ち悪いだけだ。



とりあえず、携帯をカバンの中にしまって実食。
ひんやりとした冷たさと、甘さが口のなかいっぱいに広がって幸せな気持ちになる。
クリームの上にかけられたチョコレートソースは少しずつ固まり始めていて、触感が口に入れるたびに変わるのが素晴らしい。




穏やかな日曜日。
お客さんも少なくて、静かに笑い声が響いていたのは、バラエティ番組からのそれだ。




金田さんを知る前の私はどうやって過ごしていたのだろう。
人生を終えそうになる少し前に知って、そこから今の人生が始まった。




死のうと思っていたのに、人生どうなるかわからない。
憧れて夢でしかなかった人と、良く分からない関係になっているのだから、人生よくわからない。
捨てる神あれば、拾う神あり、それが。
私にとって神様は金田さんだった。




でもその神様はいじわるで、よくわからなくて、私のそばにいる理由がどこにもない。
その理由を聞けばいい話だけれども、私の加護がなくなってしまうように思えて聞けない。




ぴこーん、とラインの通知音がなった。反射的に携帯のロック画面を見てみると金田さんからだった。
今日のおやつ。そんな一言とともに、チョコレートのパフェの写真が送り付けられていた。
偶然ですね、と一言添えて私も同じように写真を返して思うのは、この神様はまるで私を四六時中監視しているかのような、そんなタイミングで行動を起こしてくれるのだ。
だから、離れられない。聞けない。




金田さんが私の手の届きそうな範囲にいることがすでにもう、日常になっていたのだから。




写真:ぽぽろヒロバ。 京阪藤森駅近く。

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